
自信はこうやって作る!
初めての仕事や新しいチャレンジを前に「自信ある!」と思える人と、「うまくできるかな…」と不安になる人がいます。
その違いは、実は“脳のしくみ”にあるのです。
心理学者フロイトによると、私たちの脳には「意識」と「無意識」の領域があります。
意識は3〜10%ほどで、論理や思考を司る部分。
一方、無意識は90%以上を占め、感情や本能を記憶する領域です。
そして、この無意識の中には、これまでの経験や感情が自動的に保存されています。
つまり、何かに挑戦しようとした時に感じる「できそう」「無理かも…」という気持ちは、過去の経験や記憶から無意識に引き出された結果なのです。
だからこそ、自信があるように見える人も、実は“無意識に根拠がある”ということ。
私たちは皆、もともとその脳の仕組みを持っていて、活用できる力があるのです。
では、どうすれば自信を育てていけるのでしょうか。
そのカギになるのが「OKライン」という考え方です。
OKラインとは、「これができたら自分を承認してOK」というラインのこと。
自信が持てない人ほど、このラインを高く設定しがちです。
目標は高く持ったままでも構いません。
でも、まずは「自分が今確実にできること」をOKラインに設定しましょう。
たとえば、テニスの大会で優勝するという目標があるとします。
そのためのOKラインは、「サーブのトスを正しい位置に上げる」「3ゲームだけダブルフォルトをしない」など、小さな行動でいいのです。
できたら自分に「OK!」と声をかけて、次のステップへ進みます。
この積み重ねが、無意識に成功体験として保存されていき、自信に変わっていきます。
また、無意識は“上書きできる”という特徴があります。
過去に「どうせ無理」「お前にはできない」と言われたことも、上書きは可能です。
たとえ自分で自分を否定してきたとしても、「大丈夫」「やってみよう」と新しい言葉をかけることで、脳の記憶は変化します。
今からでも遅くありません!
自分を信じる力は、自分で育てることができます。
【オススメワーク】
①過去に人から褒められて「素直に受け取れた言葉」と「受け取りにくかった言葉」を、それぞれ3つずつ書き出してみましょう。
②「受け取りにくかった言葉」を一つずつ声に出して読んでみて、そのあとに「ありがとうございます」とつけてみてください。
小さなことでも、「できた!」と思えたら、自分にOKを出す習慣を持ちましょう。
それが“根拠ある自信”につながっていきます。
